美人ちゃんが子供を産んだ。子供に栄養分を取られてガリガリに痩せている。夜、劇場を閉めていると、階段にうずくまってジッとこちらを見ているのに気付いた。すぐにご飯を出してやると、腹ぺこなのだろう、夢中で頬張る。動き回ると悪いかなと思い、食べ終るまでジッと美人ちゃんを見ている。昨日もそうだった。お陰で帰るのが遅くなる。生きるのに必死な筈の野良猫なのに、やはりゆっくりとした時間を身に纏っている。早く梅雨があけて欲しいものだ。
もうサニーは天国へ行ってしまったのかもしれない。