Sunny Side Story

『劇団SST』のブログです。

April 2005

何を書こうか

配偶者に言われた。「日記に文句ばかり書き過ぎる」と。自分でもそう思う。自重しようと思った。でも、そうなると何も書けなくなってしまう。単にその日の行動だけを淡々と書けばよいのか、そんなのは意味がない。街で見掛けた心温まる事なんかを書けば良いのかもしれないが、そんなものには滅多にお目にかからない。それとも、心が荒んでいて、気がつかないだけなのか。
点字ブロックの上に車を止めて、歩行者さえ通りにくくしていた運転手に、「点字ブロックの上に車止めちゃまずいんじゃないんですか」と、またまた言ってしまう。運転手は「はい、すいません」と、愛想良く返事をしたはいいが、全く動こうとしない。
ホームで化粧しているのを注意された女性が注意したおばさんを入って来た電車に押し付けて怪我をさせた。まあ、化粧しようが何をしようが勝手だろう。でもあまり見たくない光景だ。あれは誰が始めた事なのだろう。今では当然の事のように行われている。何が腹立たしいのか冷静に考えてみると、これは自分の場合だが、おそらく、自分の存在を無視されている事への苛立ちなのだと思う。周りを気にしながら申し訳なさそうに化粧していたら、少なくとも僕は腹立たしくはならないのかもしれない。これは携帯電話にも言える。しかし、化粧している女性のほとんどは架空のプライベート空間の中にいるのだ。
電車の中で髭を剃る男にはまだ出くわした事がないが、やはり女の方が破廉恥なのだろうか。まあ、男の髭剃りと女の化粧は根本的に違うのだが。だったら男の化粧はどうだろうか。

公演ビデオのつづき

でも、やっぱり公演ビデオは売らない方がいい!

公演ビデオ

企画公演に出てくれた「劇団恋におちたシェイクスピア」のO内君に頼まれていた、公演ビデオをコピーする。やはりビデオではライブの臨場感は伝わらない。最近は公演をビデオにおさめるのが当たり前になっている。それを商品として売っている劇団もある。うちも必ずビデオにはおさめるが、単に記録としてで、(これが再演の時、かなり役に立つ)とてもとても売る気にはならない。最初に商品化したのは、一体どこの劇団なんだろう。でも、ファンだったら欲しいものだろうか。うーん、そうだな、ファンだったら、やっぱり欲しいよな。欲しい欲しい。

脱線事故

昨日のJR宝塚線(福知山線)の脱線事故、死傷者がかなりの数に上っている。しかし、こういう事故が起きた場合の会社側の対応はどうしてああなんだろうか、全く腹立たしい。事故現場がピッコロシアターの近くらしいのでピッコロ劇団のK原さんにメール。


劇場の帰り、新宿三丁目の交差点で、「ひとり舞台×5」に出演してくれたコンタキンテさんに偶然会う。いつ会っても感じのいい人だ。芸人としては勿論だが、役者として非常に興味のある存在だ。いつかまたご一緒出来ればと思う。


利賀のチラシが来た。どうしようかなあ。

東京

東京で暮らし始めた時、すでに東京の大学へ通っていた兄が「東京は戦場だ。気を付けろ」と冗談めかして言っていた。確かに、学生運動が、一時に比べれば下火になっていたが、まだまだ勢いがあった頃で、兄は自分の靴を戦闘靴と呼び、部屋にはヘルメットまであった。でも運動をしている気配はなかった。まあ、それはともかく、その戦場だった東京が、クールファイブの歌ですっかり砂漠と化してしまった。つかこうへい作「熱海殺人事件」の中で使われた曲「東京」の影響も大である。はてさて今の東京を一言で表現するとしたら、何が適当なんだろうか。

東京ではなかったと思ったが、老人をホームから線路に突き落とした男が逮捕された。殺人未遂だという事だ。まあ、当然だろう。「電車に引かれて死ぬかもしれないって事は分っていた」と言うのだから。でも何て素直な男だろう。「カッとしてやってしまった」と言い張れば「殺人未遂で逮捕」にはならなかったかもしれないのに。しかも自首した訳だから。それはともかくとしても、「突き落とした理由」が気になった。「点字ブロックの上に荷物を置いていた老人に注意したら無視されたから」と言っていた。昨今、そういう事で起こる事件は注意した方が被害にあうケースがほとんどだ。所謂「逆切れ」だ。でもこれは違う。「正切れ」だ。
自分も注意する事がある。点字ブロックの上に自転車や車を止めているのを見ると一言言いたくて堪らなくなる。目の不自由な方が大怪我するかもしれないのだから。でもほとんどは無視されるか筋の通らない文句を言われる。
この事件、裁かれるのは当然突き落とした男だ。でも、老人が男の注意を聞き、荷物を他へ移していたら、と言うよりも、もっと想像力を働かせて、点字ブロックの上になど荷物を置かなければ何の事件も起こらなかったはずだ。
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